提供開始1(準備、精液検査)
精子提供が始まりました。提供というと、なんだかあっけない感じに聞こえますが、気持ちの揺らぎがありました。これからは実際の方法やその時の気持ちを書いていきたいと思います。
まず最初に提供に際してしたことは、もしかしたら妊娠に適さない可能性もあるので、提供できる精子なのかの検査でした。提供をいざする決心が固まった後、およその提供日を決めてから男性不妊治療の病院で検査しました。不妊治療って女性だけのことがらではないんですよね。必ず関わる男性にもその可能性があります。
受けた検査は、そのまま精液検査という名前で受けられました。確か、5000円くらいだったと思います。予約の電話で2−3日は射精しないで検査を受けてくださいと言われました。提供をするときも数日間は禁欲する方がいいと聞いていたので、やはり精子にとってはそれがいいのでしょうね。
当日、病院へ緊張しながら行きました。まず検査自体にも緊張しますし、もし何か異常があったら・・・とも思いました。これまでに自分の提供によって新しい命が生まれることに覚悟も決めたところなので、そうならないかもしれないということにも不安を感じました。
さて、検査は個室で精液を採取することから始まりました。リクライニングシートとテレビとアダルトビデオのある部屋に通されました。鍵をかけた後、壁に20分以上かかった場合電話することがあります。とあり、それ以上かかる時は日を改めて検査になる可能性があるというようなことが目に入り、焦りました。こんな緊張感の中できるのか!?と。しかも男女カップルを想定した病院ですから、あるのはヘテロ向けポルノ。あぁ。
結果、検査を受けられました。頑張りました。即日に結果が出るということで、小一時間待ち、検査結果を聞きに行きました。問診ではなぜ結婚していない、比較的若い僕がこの検査を受けたのか多分疑問を感じているのだろうなという先生の雰囲気でした。実際、結婚考えているの?というようなことも聞かれ、むにゃむにゃ答えました。
精液に問題はなく、半年以内の妊娠の可能性があるというふうに聞きました。やった!早速、結果を報告し、最初のトライの準備が完了しました。
続く。